プロヴァンス滞在記   − 巡礼地にて −

4.コンク (CONQUES)
コンクはサンチャゴ巡礼路フランス国内4ルートのうちの、ル・ピュイを起点にした『ル・ピュイの道』と呼ばれるルート上にある。

9世紀にコンクの僧が、アジャンから聖女フォアの遺骨を盗み出し持ち込んで以来、この地で奇跡が頻発するようになったという。

そのため、この山深い場所はサンチャゴ巡礼の重要な立ち寄りポイントになった。




このポイントからの眺めは、ガイドブックによく使われている。

街はサントフォア教会を中心に構成されている。

1045年から15年かけて再建された、巡礼路上最古のロマネスク教会の一つだ。
この教会の、タンパンや柱頭の彫刻はとても興味深い。


バンカレル(Bancarel)の岩山から眺める、村の全景。

最後の審判を表現したこのタンパンには珍しく彩色の跡もうっすら見られる。

全体右側は地獄を、左側は天国を表現し、中央に審判者キリストの威厳のある姿を、その下には信徒の生前の善悪の量を計るための天秤が描かれる。

悪の量が多い者は怪物の口に吸込まれ右側の地獄へ、善の量が多い者は(天使に誘われ)左側の天国へと…じつに分かりやすい構図だ。

タンパンの縁取りの彫刻もユニークで見逃せない。




サントフォアの聖遺物像。

この教会のもう一つの目玉は宝物殿だ。
2ヶ所に分かれていて、宝物殿1には聖遺物箱が多く納められ、宝物殿2には柱頭をはじめとした彫刻類が展示されている。

とくにサントフォアの(玉座の)聖遺物像は有名。
何世紀にもわたって作り上げられた逸品(?)であり、金銀細工の聖人像に宝石が多数ちりばめられていてとてもきらびやかだ(煌びやかだ)。

これらの宝物は、フランス革命の混乱期には村の人々によって隠され、そのおかげで散逸・破壊を免れた。


(2003/10/10作成)
聖ロック礼拝堂(Chapelle Saint-Roch)からの村の眺め。






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